DNF (Dandified YUM) は、RPM ベースのパッケージを採用している Linuxディストリビューション用に、YUM 3.4 から派生した新しいパッケージマネージャです。
以前から使われてきた YUM には、API のドキュメントが不十分であることや、依存関係解決アルゴリズムの問題、内部関数のリファクタリング不可といった理由から、今後継続的に開発を続けることが難しいという問題がありました。
DNF は YUM に替わる後継システムとしてこれらの問題に対処すると共に、大幅なソースコードの改修を行い、Fedora 18 から試験的に導入されました。これを受けて、Red Hat Enterprise Linux 8でも標準で実装されています。
YUM と比較して DNF では全体的なパフォーマンス能力が向上しているほか、YUM では Python2 にのみ対応していたのに対し、DNF では Python3 に対応しています。なお CLI コマンドの基本的な用法は YUM を踏襲していますが、挙動が変更された箇所が多くありますので、YUM を長年使用してきた方にとっては慣れない点があるかもしれません。
DNF は今後の RPM パッケージ管理における標準となるソフトウェアです。YUM からの変更点を理解して、いち早く使いこなせるようになりましょう。
参考リンク |
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