Redis

インメモリーデータベース Redis 8.0 がリリースされ、再びオープンソースライセンスのもとで提供され始めたことでも注目されています。

インメモリーデータベースは、データをディスクではなくメモリ上に持つことで、高速なデータへのアクセスを実現するデータベースです。キャッシュ、リアルタイム分析や低レイテンシーが求められるアプリケーションに利用されます。

インメモリーデータベース Redis は、Redis 社によって開発されました。キー・バリュー型のデータストアを持ち、多様なデータ構造（リスト、セット、ソート済みセット、ハッシュ、ビットマップなど）をサポートします。高速な読み書き性能とスケーラビリティに優れていることなどから、多くのユーザーに利用されてきました。

Redis 社は2024年3月、それまでのオープンソースライセンスから RSALv2 と SSPLv1 のデュアルライセンスに変更しました。SSPLv1 は、商用利用についてソフトウェアを利用する商用サービスにコードの公開を要求しているため、オープンソースではないと批判にさらされました。その結果、Linux Foundation は「Valkey」という名前でフォークプロジェクトを開始しています。

今回の8.0 のリリースに合わせて、ライセンスは AGPLv3 が採用されました。8.0 は、大幅なパフォーマンス向上、新しいデータ構造の追加、AI・リアルタイムアプリケーション対応強化、セキュリティと運用性の向上を特長にしています。

今後、Valkey プロジェクトとの関係を含めて、注目されるソリューションになります。