SIOS OSSよろずNewsでは、毎月、OSSの最新動向など役立つ情報をメール配信しています。
過去に配信したメールの冒頭文をお見せします。
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こんにちは!SIOS OSSよろずNews 編集局です。
オープンソース推進団体 Open Source Initiative、OpenLogic、Eclipse Foundation は2024年2月1日、世界の企業や組織におけるオープンソースソフトウェア(OSS)の利用状況とサポートに関する、毎年恒例の調査結果「2024 State of Open Source Report」を公開しました。
OSS 採用理由の多くは、ライセンス・コスト/コスト削減でした。レポートの詳細を確認すると、政府などの公共機関に関係する51%が、これを1位に選んでいます。 世界的なインフレ傾向などからコスト削減が注目されがちではありますが、従来から OSS といえばコスト削減というロジックは今も健在のようです。
投資している OSS 分野では、昨年、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC) ツールとコンテナが上位2位を占めていましたが、2024年は、データベースとデータテクノロジーになります。やはり、データはデジタル化社会において、最重要項目の1つであることが読み取れます。
利用している Linux ディストリビューションでは、Ubuntu に続いて、Debian と CentOS が、2位、3位となりました。CentOS 7 のコミュニティサポートは2024年6月30日に終了し、すべての CentOS のバージョンが EOL (サポート終了)となります。導入している企業では、移行する時間がないまま、大量の CentOS を導入している可能性があります。移行していない企業や団体は、注意が必要です。
オープンソースの Web インフラは、Apache HTTP と NGINX が常に拮抗していますが、今年初めて、NGINX の利用が多いという結果になりました。そして、レポートでも取り上げられていますが、今の調査で定番ソフトウェアである Apache Tomcat が3位にランクインしたことにも注目が集まっています。4位は、日本でも利用者が増えている Keycloak で、その使用率は昨年の3%から11%近くまで伸びています。
クラウドネイティブ関連の OSS では、Docker と Kubernetes が大きく伸び、Docker の利用率は26%から44.6%へとほぼ倍増し、Kubernetes は2021年の18%から、2022年には22.5%、そして2023年には33.6%、つまり3人に1人が Kubernetes を導入していることになります。
この他にも注目の結果が掲載されています。レポートはダウンロードできるようになっているので、ぜひサイトにアクセスして確認ください。
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