マスク氏 無償で生成AI「Grok」公開

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こんにちは!SIOS OSSよろずNews 編集局です。

AIに関わるニュースには事欠かない昨今です。

イーロン・マスク氏が率いる X の関連会社 xAI は3月17日に、GPT-3.5 や Claude-2 に匹敵する性能を持った独自の大規模言語モデル(LLM)「Grok-1」をオープンソース(Apache-2.0)で公開しました。xAI 社は X(旧Twitter)のオーナーでもあるイーロン・マスク氏が興した AI 開発ベンチャーです。

同社が実施したテストによると、4種のベンチマークで OpenAI の GPT-3.5 を上回る結果をマークしているそうです。

マスク氏は、先日 OpenAI を「オープンではない」と訴訟を起こしました。OpenAI が名前を「ClosedAI」に変更すれば訴訟を取り下げると、X に投稿しています。OpenAI は、ソースコードをオープンにしていません。

オープンソース化ではなく、オープンモデルも AI ソフトウェアのもう1つの動きです。オープンモデルは、オープンソースの定義から一部の制限を加えた形で公開したモデルといってもいいでしょう(利用形態の制限など)。

Google は、2月21日、LLM「Gemma」をオープンモデルで公開しました。「Gemma 2B」(20億パラメータ)と「Gemma 7B」(70億パラメータ)の 2サイズがあり、利用規約の範囲で商業利用および配布が可能ですが、利用に際しては、「Gemma Terms of Use(利用規約)」と「Gemma Prohibited Use Policy(使用禁止ポリシー)」の2つの許諾を求められています。公表したベンチマークにおいて、 Gemma(7B)は、18のテキストベースタスクのうち11において、同規模の LLM である Meta の LlaMA-2(7B、13B)、仏 Mistral AI の Mistral(7B)を上回ったとのことです。

一方で、「Gemma Prohibited Use Policy(使用禁止ポリシー)」では、広範囲に使用禁止される領域が指定されています。オープンソースでは、「使用分野に対する差別の禁止」が要件であり、どのような使い方でも認めなければなりません。

AI にとって、オープンソースモデルとオープンモデルがどのような影響を与えていくのでしょうか? 注目のポイントだと思います。

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