海外では、HP Enterprise、Microsoft、Google、Twitter、Netflix、国内では、ソニーグループ、富士通、メルカリ、サイバートラストなど、近年多くの企業で、オープンソースプログラムオフィス(OSPO)が設置されています。
OSPO とは、どのような役割をもった組織なのでしょうか?
OSPO 設立の背景として、ユーザー企業、非ユーザー企業においても、オープンソースの利活用が広がったことにあります。それにつれて、従来型のソフトウェア開発の手法や慣行が、独自の方法論を持ったオープンソースの開発と異なることが多く、どのように整合性をとっていくか、どのように企業の考え方を変えていくかと言うことが課題となってきました。そこで、設立されるようになった組織が OSPO です。
OSPO は、オープンソースをサポートし、育成し、共用し、説明し、成長させていくために企業内で中心となる組織です。『企業のためのオープンソース ガイド』 (Linux Foudation/TODOグループ)によれば、以下のような活動を行います。
- 企業内、企業外にオープンソース戦略を明確に伝える
- オープンソース戦略を策定し、実行する
- 製品、サービスでオープンソースを効果的に活用することを推進する
- オープンソース コミュニティに高品質なコードを頻繁にリリースできるようにサポートする
- 開発者コミュニティと連携し、企業のコントリビューションがプロジェクトに効果的に反映されるようにする
- 組織内にオープンソース文化を育成する
- オープンソース ライセンス コンプライアンスにするレビューを推進し、指導する
活動項目を見ても分かるように、活動範囲は社内外に広がっています。
メンバーは、企業規模によりますが、多くの場合、プログラムマネージャー、法務・コンプライアンス担当、開発者担当、エグゼクティブスポンサーで構成されることが多いようです。
具体的な活動内容については、『企業のためのオープンソース ガイド』 (Linux Foudation/TODO グループ)を参考にしてください。
参考リンク |
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