中村雄一氏、Linux Foundationボードメンバーに就任

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こんにちは!SIOS OSSよろずNews 編集局です。

先日、Linux普及団体であるLinux Foundation のボードメンバーに、中村雄一氏が就任しました。

Linux Foundation は、当初の Linux 普及に関わる活動だけでなく、今や、クラウドネイティブテクノロジー、組み込み、ブロックチェーンなどさまざまなオープンソースプロジェクトを支援する機関として、活動しています。Linux Foundation に関わる人で著名人といえば、フェローのリーナス・トーバルズがいます。日本人でも、富士通で活躍された江藤圭也氏 (元 Linux開発統括部統括部長) がフェローとして活動されています。

Linux Foundation の組織運営で、重要な役割を持つものがボードです。通常、ボードメンバーは Linux Foundation の支援企業やオープンソースコミュニティで活躍しているメンバーなどから選ばれます。現在のボードメンバーは、25人で構成されています。この25人の1名が中村氏です。

中村氏は、日立製作所に所属し、2001年より、OSSセキュリティの研究開発に携わっています。やはり、中村氏の活動として著名なものは、SELinux の普及活動でしょう。活動は国内だけにとどまらず、2014年まで開催されていた Linux 関連でもっとも大きなイベントの1つであった Ottawa Linux Symposium においても、SELinux に関する論文を発表しています。2014年度に情報処理学会から、これらの功績が評価され、OSSセキュリティのコミュニティメンバーとともに、「オープンソースソフトウェアによるセキュアな計算機システム実現への貢献」として、喜安記念業績賞を授与されています。近年は、SELinux だけでなく、IDアクセス管理の OSSソフトウエア Keycloak の普及に携わっています。

中村氏は、インタビュー記事において、オープンソースの利用や活動について次のように述べています。

「私自身が OSSを使い始めたのは、学生の頃です。単純に無償で使えるというのでオープンソースを利用しましたが、触っているうちに面白くなりましたね。」

「私は昔、SELinux 関連のコードをバリバリ書いていたので、技術的な刺激を求めて、この領域について話せる仲間を見つけたくて会を設立しました。立ち上げてみると、一緒に SELinux のチューニングのコードを書いてくれる人が見つかるなど、多くの技術的な出会いがありました。楽しかったですね。若い人たちにもそういった技術的な出会いを楽しんでほしいと思っています。」

年齢を問わず、オープンソースから面白さを感じて、新しい技術的な出会いがあるといいですね。

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