Linux Foundation は2024年3月28日、Redis に代わるオープンソースの新しいオープンソースの高性能キーバリューストア「Valkey」のコミュニティの立ち上げと、開発を発表しました。
Redis は、メモリ上にデータを展開し高速性を実現する、オープンソースのデータベースとして近年人気が高まっていました。
しかし Redis 社は2024年4月、従来から提供していた高性能キーバリューストア Redis のライセンスを変更。 BSD 3条項ライセンスから、RSALv2(Redis Source Available License)もしくはSSPLv1(Server Side Public License)のいずれかを選択するデュアルライセンスに移行することを発表しました。これは、新しい Redis ライセンスがオープンソースのライセンスではなくなったことを意味します。
この変更に対応するため、メンテナー、コミュニティ、企業のサポートを集めて、コミュニティが再編成され、発表されたのが Valkey です。BSD 3条項ライセンスの下でオープンソースとしてプロジェクトの使用と配布を続けていくことになります。
Valkey プロジェクトには AWS、Google Cloud、Oracle などのクラウド大手がサポートを表明しています。
本件は、『オープンソースから非オープンソースへ移行されたソフトウェアに対して、コミュニティが反発し、新しいフォークされたプロジェクトが開始される』という、この数年に見られる事象の1つといえるでしょう。
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