OpenTelemetry

オープンテレメトリ

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OpenTelemetry(オープンテレメトリ)は、CNCF(Cloud Native Computing Foundation)のインキュベーション プロジェクトです。OpenTelemetry は、2022年8月11日に Gartner が発表した"知っておくべき"25のイノベーションを挙げる「The 2022 Gartner Hype Cycle for Emerging Technologies」において、テーマ「テクノロジストデリバリの最適化」の1つとして挙げられたように、現在、注目度が高まっているテクノロジーです。

OpenTelemetry は、Open と Telemetry という用語が組み合わさった言葉です。

Telemetry(テレメトリ)とは、観測対象をリモートからさまざまな観測を行って、データを取得することをいいます。観測対象として、衛星、ロケット、生体情報などがあります。例えば、電圧、電流、温度などの状態を収集します。ITシステムの運用では、テレメトリデータとなるサーバーの稼働率、熱、性能などを集めて、運用管理に利用されています。

急速に利用が拡大するクラウドネイティブ環境においても、テレメトリデータはシステムソースから収集され、運用管理に利用されています。

クラウドネイティブ環境では、分散した多くのコンポーネントが多層に組み合わさり、自動的に拡張し、また縮小したりすることもあります。さらに、各コンポーネントの変更や追加も頻繁に発生します。しかし、従来の監視手法とツールでは、このような分散アーキテクチャの通信経路や相互依存関係を追跡するのは容易ではありません。そのため、オブザーバビリティという考えに基づき、システムのメトリクス、ログ、トレースすべてを収集、可視化し、複雑なシステムの動態を把握できるようにして、システムの観測性を保つことが求められています。

オブザーバビリティを実現するために、必要となる要素の1つが、テレメトリデータです。テレメトリデータに対して、オブザーバビリティの3本柱であるログ、メトリクス、トレースの標準化を行うプロジェクトが OpenTelemetry です。

OpenTelemetry は、ツール、API、SDK の集合体です。テレメトリデータ(メトリクス、ログ、トレース)を計測、生成、収集し、システムのパフォーマンスと動作の分析に役立てることができます。

OpenTelemetry は、AWS、マイクロソフト、Googleなどの主要なクラウド ベンダー、Splunk、New Relic といったオブザーバビリティ製品を提供する多くのベンダーが支持しています。

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