トレースツールは、アプリケーションの変数情報やメソッドの呼び出し関係など、トレースを行うためのツールです。話題のクラウドネイティブ・アプリケーションは、コンテナを利用し、Kubernetes のようなオーケストレーションツールを利用して構成し、マイクロサービスで疎結合されたアプリケーションといえます。
このような分散環境では、マイクロサービスが複雑に絡み合い、情報量が多いため、ソフトウェアの変数情報やメソッドの呼び出しなどをトレースすることは困難でした。そこで必要になったのが、分散トレースです。分散トレースは、多くの場合、サービスメッシュ (マイクロサービスを管理および監視する方法) の一部として実行されます。
このような分散トレースを実行するソフトウェアの1つが Jaeger です。
Jaeger を利用すると、分散トランザクション監視、パフォーマンス・遅延の最適化、根本原因分析、サービスの依存分析、分散コンテキスト伝搬を実施できます。
Jaeger は CNCF(Cloud Native Computing Foundation) の Graduated プロジェクトであり、Jaeger コミュニティによって管理されています。
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