Automotive Grade Linux (AGL) は、2012年9月に発足した、Linux Foundation 傘下のプロジェクトです。
AGL は、自動車機器の開発を進める広範な業界のコラボレーションを促進し、製品開発に使用できるベースとなる参照プラットフォームを提供することを目的に設立されました。メンバーには、トヨタ、マツダ、ホンダ、スズキ、三菱自動車、フォード、メルセデス・ベンツ、現代といった自動車メーカー以外にも、NVDIA や AWS なども参加しています。
プロジェクトでは、IVI(車載インフォテインメント)、ヘッドアップディスプレイ、テレマティクス、ADAS(先進運転支援システム)、自動走行など、自動車用プラットフォームを対象として、Automotive Grade Linux Unified Code Base(AGL UCB)を提供しています。
AGL UCB は、Yocto Project をベースとした Linuxベースディストリビューションです。自動車メーカーやサプライヤーが、AGL UCB の機能をベース (70-80% 利用) にして、製品ニーズに合わせてカスタマイズ (20-30%) できることを目標に開発されています。
すでに、トヨタは、AGL UCBを2017年5月に、次世代のインフォテインメントシステムにAGLプラットフォームを採用すると公式発表しています。
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